
動画編集を外注したのに、初稿の確認と修正指示で時間が埋まってしまう。納期が近づくと、結局自分で編集ソフトを開いている。
僕も、そんな状況を経験しました。
外注を始めた理由は、自分の時間をつくり、事業を大きくし、収入を上げたかったからです。ところが、実際に任せてみると、添削にかなりの時間がかかり、編集者を育てる難しさにも直面しました。
特に負担だったのは、誤字脱字やクリップずれといった基本的なミスの指摘です。提出前のセルフチェック、チェックリスト、マニュアルへの追記にも取り組みました。それでもミスは残り、ADが確認した後にも抜けがありました。
この記事では、その実態と、外注後に残る仕事を整理するための考え方を紹介します。後半には、担当範囲の確認、セルフチェック、修正指示・報告、再説明の記録に使える4つのテンプレートを用意しました。
外注後の負担を見直すときは、「誰に編集を任せるか」に加えて、「誰が確認し、修正を追い、納品してよいと判断するか」まで決めることが大切です。
※実体験は加藤本人へのヒアリングに基づきます。運営例とテンプレートは本記事用に作成した提案です。掲載画像は説明用の生成イメージであり、本人や実際のチームを撮影したものではありません。
1. 時間をつくるために外注したが、添削と教育が残った

外注によって編集作業を分担できても、確認や教育の仕事は残ります。僕にとって最初の壁は、この添削と教育に時間がかかることでした。
編集を任せることと、納品まで任せることには差がある
僕は2024年に動画編集を始め、2025年4月からチーム化を進めました。2026年6月には、僕を除く同月稼働メンバーが最大40人となり、ショート動画300本・横動画30本、計330本を納品しています。
ただし、人数や納品本数が増えたことと、運営の悩みがなくなったことは別です。外注を始めたときには、添削にかなりの時間を取られました。編集ができる人に任せれば、それだけで手が離れるわけではなかったのです。
編集者が初稿をつくった後にも、動画を確認し、修正点を伝え、戻ってきた動画を確認する仕事があります。相手が判断に迷っていれば、理由や考え方から説明する必要もあります。
動画ディレクター本人による公開Q&Aでも、フィードバックに時間がかかり、自分で直したくなることがあると語られています。これは一人の実務者の経験談ですが、僕自身の悩みとも重なります。出典:おこめクリエイトの動画ディレクターQ&A
まずは「自分に残った作業」を分けてみる
これから運営を見直すなら、忙しさを一括りにせず、次のように分けて記録する方法があります。
| 残っている作業 | 記録する内容 | 見直すポイント |
|---|---|---|
| 初稿の確認 | 何を確認したか、所要時間 | 提出前に編集者が確認できる項目か |
| 修正指示 | 指摘内容、説明の方法 | 仕様の共有漏れか、基本ミスか、演出の相談か |
| 再確認 | 修正漏れ、新たな不具合 | 修正完了の報告と確認方法が決まっているか |
| 教育・質問対応 | 質問内容、回答したこと | 個別説明が必要か、共通資料にできるか |
| 自分での修正 | 引き取った理由、作業内容 | 締切、担当範囲、スキルのどこに問題があるか |
この表は、当時の僕の集計結果ではありません。読者の方が、自分の負担を把握するための整理例です。
確認時間が長いのか、説明に時間がかかるのか、修正を引き取っているのかによって、見直す場所は変わります。人数を増やす前に、まず数本分でも記録すると、相談すべきことを具体的にできます。
2. 負担になったのは、誤字脱字とクリップずれの指摘

僕が特に負担に感じていたのは、誤字脱字やクリップずれといった基本的なミスを指摘することでした。凝った演出の相談以前に、こうした確認と差し戻しに手間がかかっていました。
基本的なミスでも、指摘する側には作業が発生する
一つの誤字を見つけたら、該当箇所を示し、正しい表記を伝え、修正後の動画を確認する。小さな修正でも、伝える側の仕事がなくなるわけではありません。
さらに、修正依頼を返しても直りきっていないことがありました。そうなると、もう一度説明して待つのか、自分で直すのかを判断しなければなりません。
ただ、ミスがあるという事実だけで、本人が確認していない、やる気がないとまでは判断できません。確認方法が合っていないのか、正解となる資料が曖昧なのか、時間が足りないのか。原因は、実際の状況を聞いて確かめる必要があります。
「間違い」と「好みの調整」を分けて伝える
読者の方に提案したいのは、修正を大きく3種類に分けることです。全部を同じ「ミス」として扱うと、何を覚えれば次に防げるのかが分かりにくくなります。
| 修正の種類 | 例 | 伝えるときの要点 |
|---|---|---|
| 合意した仕様との不一致 | 指定表記と違う、必要な素材が入っていない | 正解の資料と該当箇所を示す |
| 編集上の不具合 | 意図しない隙間や映像の混入、字幕の表示タイミングのずれ | どの位置で何が起きているかを示す |
| 演出・表現の調整 | 間を短くする、見せ方を変える | 目的、参考例、判断理由を伝える |
※表の具体例は説明用です。僕の現場で起きた「クリップずれ」の詳細を再現したものではありません。
たとえば、誤字の修正なら正しい表記を示せます。一方、「もっと飽きない動画にしてほしい」という要望には、どこでテンポを変えるのか、何を見せたいのかという説明が必要です。
また、提出後に初めて出した好みや追加要望を、最初から共有していたルールと同じ扱いにしないことも大切です。修正の背景を明らかにすると、編集者も次に何を確認すればよいかを考えやすくなります。
3. 当初は画面録画で修正を伝え、自分で直すこともあった

最初の頃は、画面録画を使ったフィードバックが多めでした。それでも納期が近いときや、修正が直りきらないときには、僕自身が手を動かすことがありました。
画面録画は、動きと理由を一緒に伝えられる
文字だけでは説明しにくい部分を、画面を見せながら伝えられるのが画面録画の利点です。演出の流れや、どこで違和感が出ているかを共有するときにも使えます。
ただし、録画を送ったことと、修正が完了したことは別です。長い説明の中に複数の修正があると、後から該当箇所を探す作業も発生します。
これから運用を整えるなら、画面録画に加えて「修正する位置」「変更内容」「完了条件」を短く残すと、再確認するときに参照できます。
| 伝えたいこと | 方法の例 | 残しておきたい情報 |
|---|---|---|
| 表記など、正解が明確な修正 | テキスト+タイムコード | 修正前と修正後の表記 |
| 動きや間の調整 | 画面録画+要点のテキスト | 対象範囲、目指す状態 |
| 今後も使う判断基準 | 説明動画+マニュアル | 理由、適用する案件、例外 |
これは使い分けの提案であり、僕が当時この表どおりに運用していたという意味ではありません。
ツールの選択肢としては、Frame.ioに特定の時点や時間範囲へコメントする機能があります。指摘位置を共有するための機能であり、自動で品質を保証するものではありません。出典:Frame.io公式「Commenting on your media」
自分で直したのは、納期や修正状況を考えた結果だった
僕が修正を引き取った理由は、主に次の3つです。
納期が近かった。
説明するより、自分で直す方が早かった。
戻しても、修正が直りきっていなかった。
納品を優先して、自分で手を動かす判断が必要な場面はあります。だからこそ、その作業が続いているなら、外注後もどれだけ自分の仕事が残っているかを見直したいところです。
運営例としては、引き取った後に「何を直したか」「なぜ今回は引き取ったか」「次回はどこまで担当してもらうか」を短く共有する方法があります。編集者に説明しないまま完了させると、何が不足していたかを把握する機会もなくなってしまいます。
これは、緊急時にも長い指導をしようという提案ではありません。まず納品対応を進め、落ち着いた後に振り返れる記録を残す、という考え方です。
4. セルフチェックとマニュアルを整えても、ミスは残った

僕は、提出前のセルフチェック、チェックリストの作成、マニュアルへの追記に取り組みました。それでも、「これでミスが減った」と言える状態にはなりませんでした。
チェック項目を用意した後にも、確認することがある
チェックリストやマニュアルを用意することには意味があります。何を確認してほしいか、どの基準に合わせるかを共有するためです。
ただ、僕の経験からは、それだけでミスがなくなるとは言えません。今回紹介するテンプレートにも、ミスをゼロにする効果を約束できるわけではありません。
次に確認したいのは、「チェックした」という報告の中身です。確認した動画の版、参照した資料、確認方法が分からなければ、どこで抜けたのかを振り返りにくくなります。
以下は、チェック項目を具体化する例です。
| 項目だけの書き方 | 確認方法まで含めた書き方の例 |
|---|---|
| 誤字脱字を確認する | 人名・社名・数字を指定資料と照合し、不明点を報告する |
| クリップずれを確認する | 書き出した動画のつなぎ目や字幕の出入りを再生して確認する |
| 修正を反映する | 指摘番号ごとに対応状況を書き、修正箇所と前後を確認する |
| 最終チェックをする | 提出するファイル名・版を記録し、そのファイルを通して確認する |
確認方法は、動画の内容、必要な品質、尺、納期に合わせて決めます。これらの手順を実施すれば必ず防げる、という意味ではありません。
マニュアルは、次の提出で参照できる形にする
追記する内容が増えると、どのルールが今回の案件に適用されるかも分かりにくくなります。そこで、共通の確認事項と、クライアントごとの仕様を分ける方法があります。
たとえば、共通項目には提出ファイルの確認方法を、案件別の資料には表記・色・テロップ・納品形式などを置く。更新した場合は、変更箇所と適用開始のタイミングも伝えます。
StockSunは、動画制作について199項目のガイドラインを公開しており、書き出し後の確認に関する項目も扱っています。公開資料は観点を補う参考になりますが、その項目数をそのまま目標にする必要はありません。出典:StockSun「動画制作ガイドライン」
まずは自分の案件で繰り返し起きていることを起点に、確認する人が実行できる手順へ落とし込んでみてください。
5. ADに一次添削を任せても、確認漏れは残る

ADに一次添削や進捗管理を任せたことで、僕が添削に使う時間は減りました。ただし、ADによる確認後にもミスは残っていました。負担を分担することと、確認漏れをなくすことは、それぞれ考える必要があります。
ADに任せたことで、自分の担当業務は変わった
最初に任せた業務は一次添削です。その後、進捗管理も担当してもらい、僕はフロント対応、営業、全体管理を中心に動くようになりました。
一方で、ADへの教育も難しかったです。編集者を育てることに加え、確認や指示を担う人と基準を合わせる必要がありました。
また、ADの役割は案件ごとに違いました。「AD」という肩書きだけで、すべての案件で同じ仕事をしていたわけではありません。
人を増やすときは、確認の引き継ぎ方も決める
読者の方がADを配置するなら、誰が何を見るのかに加えて、どの状態になったら次の担当へ渡すかを決めておく方法があります。
| 担当 | 役割の設定例 | 次の担当に渡すもの |
|---|---|---|
| 編集者 | 編集、セルフチェック、修正 | 確認済みの提出ファイル、未解決点、修正報告 |
| AD | 一次添削、修正状況の追跡 | 対応済み・未対応の一覧、判断が必要な点 |
| 納品判断を担う人 | 案件の目的・仕様との整合、残課題の判断 | 承認したファイルと納品先への連絡事項 |
※これは役割分担の例です。小規模チームでは同じ人が兼任できます。案件ごとの契約や権限に合わせて調整してください。
特に決めておきたいのは、修正後のファイルを誰が再確認するかです。最初の版を確認していても、その後に変更が入れば、提出対象は別の状態になっています。
「ADが見たから大丈夫」とだけ扱うのではなく、確認済みの版と未解決の内容を引き継ぐ。もしミスが抜けたら、その情報をもとに確認方法を見直す。人を配置した後も、こうした運用を考える余地があります。
6. 再説明し、状況によっては継続依頼を見直す

同じようなミスが続いた場合、僕は再説明していました。それでも状況があまりにひどい場合には、依頼を続けない判断をすることもあります。
再説明では、どこが伝わっていないかを確認する
読者の方が再説明する際には、「前にも言いました」で終わらせず、次の点を確認してみてください。
どの箇所が、合意した基準と違っていたのか。
前回の説明や資料を、相手がどう理解していたのか。
どのファイルを、どの方法で確認していたのか。
次の提出では、具体的に何を変えるのか。
たとえば「誤字に気をつけてください」だけでは、次も同じ確認方法になるかもしれません。「人名はこの資料と照合する」「判断できない表記は提出前に質問する」まで話すと、次に取る行動が明確になります。
これは、実際に僕が送った文章の再現ではなく、再説明を具体化するための例です。
継続の判断では、仕事への影響と改善状況を見る
再説明を続けるにも、運営側の時間が必要です。納期や品質への影響が大きい場合には、担当範囲や継続依頼を見直すことも選択肢になります。
その際の判断材料としては、指摘した内容、説明した基準、修正への対応、次の提出での変化、納品への影響などが考えられます。回数だけで一律に決めるより、何が起き、何を伝え、どう対応されたかを残しておく方が、判断の理由を説明できます。
なお、今後の依頼を見直すことと、進行中の契約を解除すること、すでに行われた仕事の精算は、分けて確認する必要があります。契約内容と適用される法令に沿って対応してください。フリーランス法には、発注者の属性や委託期間などに応じ、解除・不更新の事前予告や理由開示が求められる規定があります。出典:厚生労働省「就業環境整備のポイント」、自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン
適用範囲や手続きは、厚生労働省の公式パンフレット(PDF、24〜25ページ)でも確認できます。
依頼を続けるかどうかを考える場面でも、人格の評価ではなく、仕事の内容と約束した基準について話すことが大切だと考えています。
7. 添削・再確認・引き継ぎに使える4つのテンプレート

ここからは、本記事用に作成したテンプレートです。実際に使っていた社内資料の転載ではありません。必要な項目だけをコピーし、案件の条件に合わせて使ってください。
導入するなら、まず一つの案件で試し、記入する負担と、確認に役立った情報を見ながら調整する方法があります。
テンプレート① 業務分担・確認範囲表
「編集を任せる」の中身を、担当者名と完了条件まで具体化する表です。同じ人が複数の役割を担っても構いません。
| 工程 | 実行担当 | 確認・判断担当 | 完了条件 | 期限 |
|---|---|---|---|---|
| 仕様・参考資料の共有 | [氏名] | [氏名] | 対象資料と未確定事項を共有した | [日時] |
| 初稿の制作 | [氏名] | [氏名] | 仕様に沿って編集し、提出前確認を終えた | [日時] |
| 一次添削 | [氏名] | [氏名] | 指摘箇所と、判断が必要な点を記録した | [日時] |
| 修正 | [氏名] | [氏名] | 指摘番号ごとの対応状況を報告した | [日時] |
| 修正後の再確認 | [氏名] | [氏名] | 対象の版を確認し、残課題を整理した | [日時] |
| 納品判断・送付 | [氏名] | [氏名] | 承認したファイルを指定先に送った | [日時] |
案件ごとに、次の情報も併記します。
案件名: 仕様・参考資料の場所/版: 初稿・修正の提出先: クライアントへの納期: 判断に迷ったときの相談先: 担当者が対応できない場合の連絡先: 修正範囲・追加変更時の相談方法:
特に「修正後の再確認」と「納品判断」を空欄にしないことがポイントです。役職名だけを置かず、この案件では誰が担当するかを決めます。
テンプレート② 提出前セルフチェック
提出するファイルを対象に、確認した内容を残すためのチェックリストです。まだ見ていない項目は「未確認」、該当しない項目は理由を添えて「対象外」と記入します。
【提出前の確認】 案件名: 提出ファイル名/版: 確認者・確認日時: 参照した仕様書・表記資料の版: 1. 人名・社名・商品名・数字を指定資料と照合した 状態:確認済み/未確認/対象外 2. 字幕の誤字脱字と、案件の表記ルールを確認した 状態:確認済み/未確認/対象外 3. 映像・音声・字幕のつながりを確認した 状態:確認済み/未確認/対象外 4. 修正指示を番号ごとに確認し、対応状況を記録した 状態:確認済み/未確認/対象外 5. 修正箇所とその前後を確認した 状態:確認済み/未確認/対象外 6. 提出用に書き出したファイルを通して再生した 状態:確認済み/未確認/対象外 7. ファイルの版・形式・提出先が指定と合っている 状態:確認済み/未確認/対象外 未確認・対象外の項目と理由: 判断してほしい点: 次に確認する担当者:
「確認済み」が並ぶことより、どこまで確認したかが分かることを優先します。未確認の内容がある場合は、そのまま納品扱いにせず、判断担当者へ引き継いでください。
音声や形式など、今回の実体験で挙げた2種類のミス以外の項目も、一般的な提出前確認の例として含めています。必要な基準は案件ごとに調整します。
テンプレート③ 修正指示+修正完了報告
指示と報告を同じ番号で管理し、どの版のどこを直したかを追えるようにします。タイムコードだけでなく、ファイルの版も記入します。
【修正指示】 案件名: 確認したファイル名/版: 指示番号: 対象の位置・時間範囲: 現状の問題: 変更してほしい内容: 根拠となる仕様・参考資料: 修正後に確認してほしい範囲: 再提出期限: 判断に迷う場合の相談先: 【編集者からの修正完了報告】 対応した指示番号: 修正後のファイル名/版: 変更した内容: 確認した範囲: 未対応の項目・理由: 追加で気づいた点・相談事項: 【再確認担当者の記録】 確認者・確認日時: 確認したファイル名/版: 結果:確認完了/再修正/判断待ち 残っている対応・判断事項: 次の担当者:
記入イメージは、以下のようになります。内容・時刻・ファイル名はすべて架空の例です。
指示01/確認対象:sample_v1.mp4/位置:00:18付近。字幕の「確認をおねがいします」を、指定表記の「確認をお願いします」に変更してください。再書き出し後、該当字幕とその前後を確認してください。
対応01/提出対象:sample_v2.mp4。指定表記へ修正しました。修正箇所と前後、書き出した動画全体を確認しました。未対応の指摘はありません。
この報告は、編集者本人による確認内容です。報告を受け取った後、再確認を担当する人も自分が見た版と結果を残します。
テンプレート④ 再発・再説明・引き取りの記録
同じようなミスが続いたときや、代表が自分で修正を引き取ったときに使います。本人から聞いた説明、確認できた事実、まだ確かめていない原因の仮説を分けて書きます。
【振り返り記録】 案件名・発生日: 起きたこと/該当ファイルの版: 確認できた事実: 納期・品質・確認作業への影響: 以前に共有した資料・説明: 担当者から聞いた説明: 未確認の点・原因の仮説: 今回、誰が何を修正したか: 代表・ADが引き取った場合の理由: 実際にかかった時間(計測した場合): 再説明した内容・共有した資料: 次の提出で変える確認方法: 次回の担当範囲・確認担当者: 振り返るタイミング: 次回確認した結果: 今後の依頼についての判断と理由: 相手への共有内容:
「注意力がない」といった人物評より、「どの表記が違ったか」「説明した後にどうなったか」を記録します。継続の判断にも、再説明にも使える情報になります。
4つ全部を一度に導入する必要はありません。自分の仕事が止まっている箇所に合わせて、担当が曖昧なら①、提出前の確認が見えないなら②、修正漏れを追いにくいなら③、同じ問題を振り返れないなら④から試してください。
8. 外注・添削・教育でよくある質問

Q1. 動画編集を外注したのに忙しいのは、なぜですか?
編集を任せても、初稿確認、修正指示、再確認、教育、進捗管理が残るためです。僕の場合は、添削に時間がかかり、基本的なミスを指摘することが負担になっていました。まず、自分の時間がどの作業に使われているかを分けてみてください。
Q2. フィードバックは画面録画と文章のどちらがよいですか?
伝える内容に合わせて使い分ける方法があります。動きや間の説明には画面録画、表記など正解が明確な修正には文章とタイムコードが使えます。僕は当初、画面録画が多めでした。録画を使う場合も、修正項目を短く残すと後で参照できます。
Q3. チェックリストを作れば、ミスはなくなりますか?
なくなるとは言えません。僕のチームでも、セルフチェックやチェックリスト、マニュアルへの追記を行った後にミスが残りました。項目を用意するだけでなく、何を、どの版で、どう確認したかを確かめる必要があります。
Q4. ADを入れれば、添削から完全に離れられますか?
担当範囲と体制によります。僕は一次添削や進捗管理を任せて負担を減らせましたが、ADの教育にも難しさがあり、確認漏れも残っていました。役割、再確認の担当、判断が必要な場合の相談先まで決めておくことを提案します。
Q5. 自分で修正した方が早いときは、どうすればよいですか?
納期などを考慮し、自分で引き取る判断が必要な場面はあります。僕も実際にそうしていました。引き取った内容と理由を残し、後で次回の担当範囲や確認方法を話し合うと、同じ状況を見直す材料になります。
Q6. ミスが続く編集者には、何回まで再説明すべきですか?
一律の回数を、本記事で基準にはしていません。共有した仕様、ミスの内容、修正対応、改善状況、納品への影響を見て判断します。僕はまず再説明し、特に状況がひどい場合には依頼を続けないこともあります。契約の解除や不更新を伴う場合は、契約条件と必要な手続きを確認してください。
Q7. 明日から一つだけ変えるなら、何から始めますか?
直近の一案件について、「自分が何を確認し、何を直したか」を記録することを提案します。そのうえで、次の提出前に担当者が確認する項目を一つ決めます。最初から資料を大量に増やすより、実際に負担が発生している場所を把握しやすくなります。
9. 伴走コンサルのご相談・動画制作のご依頼・チームへの応募

外注を始めると、編集以外にも考えることが増えます。僕自身、添削や教育に悩み、ADに任せた後にも確認漏れが残る状況を経験しました。
その経験を踏まえ、チーム運営のご相談、動画制作・SNS運用のご依頼、編集者やAD・ディレクターとしての参加相談を受け付けています。目的に合わせて、公式LINEからご連絡ください。
伴走コンサルをご希望の方へ
「外注したのに自分の時間が空かない」「添削を毎回引き取っている」「ADにどこまで任せればよいか分からない」といった状況をお聞かせください。
現在のチーム人数、案件の内容、自分に残っている作業、困っていることをもとに、担当範囲や確認方法の見直しをご相談します。

動画制作・SNS運用をご依頼の方へ
動画編集やSNS運用のご依頼については、目的、ジャンル、希望する制作範囲、本数、納期、ご予算をお知らせください。企画や運用を含む場合も、必要な範囲を確認しながらご相談します。

編集者として参加したい方へ
ポートフォリオ、得意なジャンル、使用ソフト、対応可能な本数・時間をお知らせください。修正の意図を理解し、不明点を相談しながら仕事を進められる方とお話ししたいと考えています。

友だち追加後は、「伴走コンサル」「動画制作・SNS運用の依頼」「編集者応募」「AD・ディレクター応募」のいずれか、ご希望の内容を送ってください。
執筆者:加藤
看護師として本業を続けながら動画編集事業を運営。2024年に動画編集を始め、2025年4月からチーム化。2026年6月には、本人を除く同月稼働メンバー最大40人の体制で、ショート動画300本・横動画30本、計330本を納品した。本記事では、外注後の添削・教育と、確認漏れが残った経験を紹介している。
参考資料・出典
加藤本人へのヒアリング:外注の目的、添削方法、基本ミス、セルフチェック等の取り組み、AD確認後の状況、再説明・継続依頼の判断。
おこめクリエイトの動画ディレクターQ&A:実務者本人によるフィードバック負担の経験談。業界全体の傾向を示す統計としては使用していません。
StockSun「動画制作ガイドライン」:公開されている品質確認の観点。本記事のテンプレートは独自に作成しています。
Frame.io公式「Commenting on your media」:特定時点・時間範囲にコメントする機能の説明。
厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法に基づく就業環境整備のポイント」:契約解除・不更新の予告、理由開示に関する説明。
厚生労働省掲載「フリーランス・事業者間取引適正化等法パンフレット」(PDF):24〜25ページの中途解除等の事前予告・理由開示に関する説明。
厚生労働省委託サイト「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」:成果物の説明、契約変更・解除、継続的な注文の打ち切りに関する説明。
出典確認日:2026年10月1日